2025 建築基準法改正

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

数年前より、2025年法改正に向けて建築業界も準備を進めてきたかと思われますが、いよいよ2025年が来てしまいました。新年度より、新たな建築基準法による運用が始まります。

大まかに挙げると、これまで4号建築物と呼ばれて特例による緩和を受けていた物件の対象が大幅縮小すること、省エネ基準が義務化されること、この2点になるかと思います。

4号特例に関しては、これまでとやることは変わらないですが、建築確認申請における審査項目が増えますので、これまでよくわかっていないまま法的にも構造的にも怪しい建物を建てていたような業者が見受けられたことに対する法改正ですので、消費者視点では少しでも法的な担保が確保できるようになるのではないでしょうか。実務上は、これまで4号建築物扱いだったような木造住宅なんかでも審査期間が35日になったりと、少なからず社会に対するインパクトが出てくると思います。

次に省エネ、2025年度からはすべての建築物において断熱性能等級4が義務化されるということで、これは事業者によって様々かと予想されますが、住宅については、省エネ計算やりたくない事業者さんは仕様規定での基準クリアを目指すところも増えてくるのではないかと思われます。仕様規定というのは、計算しなくてもいいから最低これだけのものは断熱材詰め込んどけというようなちょっと荒っぽい基準で、いいような悪いような、計算による断熱材量よりずいぶん増えるので断熱性能は上がるのでいいという考え方もできますが、無駄という考え方もできます。

国は2030年には断熱性能等級5(いわゆるZEH水準です)の義務化を目論んでいますので、等級4では2030年には既存不適格になってしまうかもしれないという側面もあり、これからの新築においては計算による断熱等級5を標準化していくことが求められるのかなと考えてます。そこまで必要か?という議論は抜きに、法的に縛られますのでそういう対応が必要になってくるのかな~と思います。

建築界全体には省エネ、住宅界隈には4号特例縮小のインパクトが出てくると思われますが、よりよい建物を設計することが使命ですのでより一層磨きをかけていきたいと思います。

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